2003年11月09日(日):瑞牆

プロローグ

お気に入りのボルダリングビデオに「Frequent Flyers」ってえのがあります。
オビー・キャリオンとブーン・スピードが世界中のボルダリングエリアを廻るってビデオ。
日本にも来てて紹介されているエリアは行者山、瑞牆、小川山と三峰。
「瑞牆に行ってみたい・・」そう思ったのはこのビデオを見てからでした。
早速ネットで調べてみました。そしたら出てくる出てくる。ビデオ撮影時の写真もありました。
前から良く見てたHPの名前が伏せてあるエリアも瑞牆だという事もすぐにわかりました。ちゃんと読めばすぐにわかります。
情報が増えるとますます登りたくなってきました。いつか行きたいなぁ・・

11月9日はみちのくボルダーフェスティバルに行こうかという案もあったんだけど天気が微妙。
雨降っても被害が少ない近場の瑞牆に行きましょうって事に。三峰案もあったんだけど子連れじゃ無理だろうと・・
実は瑞牆行きは渋ってる皆を私が押し切った感じだったんだけどね。だってねぇ・・先週九州まで行って雨に泣かされた人が居ますから・・
「天気もちそうですよ」って根拠なく言ってね。
かくして待望の瑞牆行きが実現する事になりました。

天気予報ではいまいちだったけどとりあえず行ってみようという事に。
朝6時にG-WALLに集合。私はマット背負って自転車で。ちょっと霧雨が・・
今日のメンバはT永家4人+兄貴+ivan+私。T永さんとHALさんと子供達は何度か行った事があります。
T永兄さんとivanと私は初瑞牆。

高速走ってたら結構雨降ってきた。
そして時々晴れて喜んででもまたすぐに雨降ってきて・・
ころころ変わる天気に一喜一憂。

須玉ICで降りていつものオカマちゃんローソンへ。
ここで前に御嶽であった(と思う)人達に遭遇。
ちょっと話したけど向こうも我々も「誰だっけ??」って感じ。

昼食買ってさあ出発、途中からいつもの小川山へじゃなくて瑞牆方面へ。
このあたりでかなりの雨。結局登れずかな・・と思いながら。

瑞牆は数年前の植樹祭で天皇陛下がやってきたのでとてもきれいに整備されています。
カーブミラーまで変に装飾されちゃってる。
その為、瑞牆の森までの道路はきれいな道をたどっていけば駐車場へ着くので間違えなくていいです。

8時半頃かな?駐車場到着。びっくりですよ。すっごい広い駐車場。
そして階段を上がっていったら芝生の広場。きれいなトイレ。
雨は小降りになったのでとりあえずボルダーを見に行きましょう。

ビデオ「Frequent Flyer」で見たことがあるウッドチップの敷き詰めた遊歩道 - これまたビックリ -
を歩いて数分で一つ目のボルダーに到着。被っているんで雨に濡れていないかな?
リップはさすがに濡れているんでウェスでしっかり拭く。
小降りの今の内に登っちゃおう。
中央のガバばかりの簡単なのを皆で登る。でもリップはそんなに良くなくてしかも濡れてるからちょっと緊張。
そして右のデッドでリップを取りに行くダイナミックな課題をやる。面白い!
ivanがトラバースやる。面白そう。
ところが雨が強くなってきたので移動することに。

ちょっと歩くとビデオでBoone Speedが登っていたハイボルダーに到着。たっかーーーい。
クラックが縦に走っててノブさん曰く「4級ぐらいだよ」だって。でも高すぎ。絶対やらないもんね。
雨は小雨がふったりやんだり。早速ivanが挑戦するって。私は上に回って上部のホールドを拭き拭き。
そのまま上から写真撮影。人が登っているのを見るだけでこえー!!さすがivan一撃でした。

絶対やらないって思っていたけど、ivanの登り見てたら登りたくなった。
すっごい怖いけどアドレナリン出まくりを感じてみたくなった。
靴履き替えてさあ挑戦!もう離陸する前から心拍数急上昇。
下部ではレイバックで登っていくんだけど恐怖心でガチガチ。足をしっかり置けなくて途中で落ちる。怖いぞ。

前回一撃したっていうノブさんが今度は挑戦。もうちょっとって所まで登ったのに「降りる降りる」って言って飛び降りちゃいました。
ひゅーーーーーーーーーーーーズドン!!
その瞬間太陽が顔だして日が差してきた。雨男撃沈の瞬間。

私の二回目のtry。さっきよりいい感じ。適度に緊張を楽しんでる。
でもねーやっぱ上の方行くと緊張しまくり。
「ガバだからレストしてチョークアップ」
って無理ですよー。ガバなのに両手ともフルパワー。もう動けない。すぐ目の前のガバに右手なんだけどもうダメぇ。
「パンプして動けないー落ちるー」と言って落ちました。両手ともパンパン。
簡単なのに高いと全然登れない。メンタル強化したいっ!

続いてノブさん再挑戦。私は上から写真撮ってました。左手リップとったノブさんに
「あとちょっと奥がガバですよ」と言ってるのに本人は聞こえてない?
それでも気合で完登!さすが。

HALさんも挑戦。すげえ度胸。でも高さの恐怖には勝てなかった様子。
再び雨が降り出してきたので移動。移動中だんだんと雨脚が強まってきた。
遊歩道をあがっていくと東屋に到着。雨は本降り。
しばしここで雨宿り。東屋正面50mぐらいのところに測量のマーキングがしてある岩があって、確か何処かのHPで見たことある岩だったなー。
東屋んとこから遊歩道がくだりになるんだけど、その先にとてつもなくでかいボルダーがあってビックリ。

ちょっとしたら雨があがりました。つうことでその測量のマーキングの岩へ。
中央にランジ課題(1Qぐらい?)とスラブ側に「嘆きマントル」5Qぐらい?
濡れたリップを乾かして早速みんなでランジ課題に挑戦。
T永兄弟はなんなく完登。私はランジして左手は止まるんだけど足ブラのその状態から右手をマッチするのが出来ない。
ivanの身長ではちょっときつかったか、左手リップに届かない。
私とivanで交互に挑戦。私は何度やっても右手マッチできず。
ivanはそのうち左手がリップをとらえる。そしてそのまま完登。
残念ながら私はこの課題は宿題に。

HALさんが挑戦してた嘆マンをやってみる。これは割と簡単で一撃でした。
HALさんにはリーチ的にきついかな?でも最後には登ってました。

ランジ完登したivanは荷物もって一人先にそのとてつもないハイボルダーへ行ってる。
岩の前にivanが立つとその巨大さが引き立つ。でかいよ。

皆もその岩周辺へ移動。6,7mぐらいのスラブ。恐ろしい・・・
そのボルダーの山側にもかっこいい岩が。ノブさんが「その岩のカンテ課題は面白いよ」とのこと。
ぐるっと回ってその岩の上に行ってリップを拭き拭き。落ち葉を掃除。うーこれも結構高くて怖いじゃん。
一生懸命掃除してたらとなりのハイボルダーをivanが登り始めた。ホールド、スタンスとも良さそうだけどマジで高すぎ。
更に上部の大ガバが中が雨でびしょ濡れだったらしい。
丁度カメラを持ってきていたので隣の岩の上から写真撮影。こわっ。
慎重に慎重に登ってついに完登。すっげーっす。

そしたら今度はノブさんもそのハイボルダーを登る。もうキチガイだと・・
ゆっくりゆっくり慎重に登る。上部きて「うわっ!濡れてるっ!」でももう落ちれない高さっす。
チョークアップしてゆっくりゆっくり慎重に慎重に。そして完登。すっごーい。

掃除も撮影も終わったから降りてきてそのバランシーなカンテ課題を皆でやる。
見た感じ簡単そう。まずはivan。あっさりと一撃。やっぱ簡単そう。
んでやってみたら。ん???なんだ??バランスわるーい。あっというまに落ちました。
兄貴も挑戦。やっぱ落ちる。HALちゃんも落ちる。不思議。
何回かやってもやっぱ落ちる。意外と難しい。
やっているうちになんとなくmoveがわかってきた。そして何回か目に左手がガバを取れた。
でも上に行くと・・・今度は高さのプレッシャー。ううう・・・弱い・・・
その内兄貴完登。私はもう左手ガバまでいけず。
みんなの意見は一致した。あのガバを取るのが核心だと。
核心越えたのに登れなかった私は・・・
この課題は3Qぐらいかな?印象に残った課題の一つ。次回は完登したい。

そろそろお昼なので昼食食べてまたまた移動。
だいぶみんなパッキングが早くなってきた。
クイックパックボルダリングバッグのアイデアがあるんで今度作ってみよう。

遊歩道に戻りさらに奥へ。ちょっと行くと遊歩道脇に四角い歯のような形の岩。
ivanが「ivanの歯」と呼んでいた。
ここから先はノブさんも行ったことが無いっていうんでもうちょっと先まで見に行く。
けど遊歩道も下り坂になってきて岩場からもだんだん離れていく様なのでUターン。ivanの歯まで戻る。

左のカンテがノブさんが登れていないっていうんで皆でオブザベ。
簡単そうだよ。ホールドもいっぱいあるし。
その前に右側のカンテを登る。こっちは簡単。
んで左側のカンテ。ivanも兄も楽々完登。私も最初スタートの足で苦労したけどなんとか数撃。
簡単ですよ?ノブさんも挑戦。楽々完登。なんだったの??
HALちゃんも打ち込んでついに完登。
左側カンテが3Qぐらい、右側が4Qぐらいかな。

しばらくivanの歯で遊んだあとに15mぐらい下の岩へ。
チョーク跡をたどり左のカンテSD課題3Qぐらいと左右ポケットクロススタートの課題2Qぐらいが出来そう。

さあ皆でワイワイ挑戦。
左カンテはまたまたバランシーでスタートで悩む。
けど何回かやってたらできました。ノブさん、兄貴、ivanももちろん完登。
HALちゃんもうちょっと。かなーり打ち込んでいたけど疲れちゃったのか残念ながら宿題になってました。
ポケットクロススタートの課題は難しいよ。兄貴、ivanは難なく完登。ノブさんも完登したんだけど・・
マントル返す時腹ばいで足が空を蹴ってておなかズリズリ。命名「トドマントル」。
マントル悪そうなんで結局私はトライしなかった。
左カンテの左にもダイレクトに登れるラインがあったのでそれも挑戦。
マントルんとこで左手に足して無理やり足だけ上げて足から先に登りました。言葉で表現するのは難しい。
皆笑ってたけど完登したもん。

しばしその岩で遊んだあと、またまた移動。
「美しき日」っていう初段課題がある岩のとなりの岩でダブルダイノして遊ぶ。
別にダブルダイノしなくてもいいんだけどね。
でも結局私は右手のみのダイノでしかできなかった。
少し山側にハイボールで下の方にルーフ部分がある岩があった。ivanが面白そうだって。
んで行ってみると・・面白そう。ivanとノブさんが交互にtryしてました。
岩の上に回ってみたら・・うわーすげー。
何がって更に山側にはボルダーがごろごろしてる。どんどん登っていって見たら面白そうなのいっぱい。
苔むしてて登られた形跡はないんだけどね。もうきりがないぐらいいっぱいある。
下の方でもいっぱいあるからわざわざここまで上がってこないのかな?
HALちゃんが気に入った岩を見つけてtry。一撃。

だんだん薄暗くなってきたので下のエリアに移動。
ところが歩いていたらもう結構暗い。
つうことで本日の瑞牆ボルダリングは終了。結局午後は雨に降られませんでした。

芝生公園のトイレの非常ベル騒ぎとかちょっとあって瑞牆をあとに。そしたら雨が降り出した。
若干渋滞してたけどそれほどひどくもなく割と順調に。
クライミングに関する言葉限定のしりとりしながら帰る。
途中で夕飯を買ってG-WALL到着。皆で乾杯。
みんな疲れて眠たそう。22時ごろ解散。雨が降ってるので兄貴に送ってもらう。さんきゅー。

行き帰りの運転と瑞牆でのガイドとありがとうノブさん。
それから晴れ女のHALさんに感謝。

いろいろな岩がいっぱいあってアプローチも整備されてて最高。
ボルダー天国ですね、瑞牆って。


※「瑞牆」に関するトポ等は発表されてなく本文中の課題名やグレーディングに関しては曖昧です。ご了承ください。

(生録より)

写真



≪前の外岩記録 ↑外岩記録の目次に戻る ≫次の外岩記録